紺野さんは十割そばがお好き

はてダ「後藤さんの耳はうさぎ耳」から引っ越してきました

Juice=Juice『愛のダイビング』のコード公開!→解読のためにコードの読み方書いてみた

Juice=Juice Zepp DiverCity TOKYO (Billboardさんより)

先日、作曲家・星部ショウさんがご自身のTwitterアカウントで、Juice=Juiceの楽曲「愛のダイビング」のコードを載せて下さってました。
編曲者さんにも確認して下さってるという念の入りぶり。


(↑どれか1つクリックすると全部見られます。全部で11ツイート)


この曲、2015年発売のアルバムに入ってる曲なんですよ。
それがこの2018年に、作曲者さんのTwitterアカウントでコード公開していただけるなんて!
この曲かっこいいし、それこそコード進行の面白さの賜物だと思うんですけど、雰囲気も面白くてすごく好きなんです。


https://www.youtube.com/watch?v=WExzubqil0kwww.youtube.com

First Squeeze!(通常盤)

First Squeeze!(通常盤)



星部さんありがとうございます!きっかけを作って下さった方もありがとうございます!


ところで、星部さんのツイートでも触れられてるジャンル、フュージョン

元々、超有名曲の T-SQUARE 「TRUTH」は運動会でめっちゃ流れてたので知っていて、かつ好きで、 フュージョンというジャンルはそこから知ったんですが、「……で、フュージョンって何?」と言われるとぜんぜんわかんない。
ので、Wikipediaで調べてみたものの、、

フュージョン (音楽) - Wikipedia


「とりあえずジャズから派生してて、いろいろ混ざってるのね?」ということしか分からないー(^_^;)

と騒いでいたら、その文章の表すところを簡潔に説明して下さった方がいらっしゃいました。ありがたやー。

使われてるコードの種類的にジャズ系で、ジャズにいろんなジャンルが融合している音楽、ということみたいで。

そして、何よりコードの読み方なんですが、
私はエレクトーンを超不真面目ながら数年習ってたので、コードのなんとなくの読み方は分かるんですよ。
なのでこの情報に思いっきり飛びついたんですが、「なにこれ呪文?」みたいな声もあり……というか知らなければ当然そうなると思ったし、自分もだいぶ忘れてるし分からないところも多々あったので、
せっかくなのでコードの読み方を、ちゃんと説明して下さってるサイトぐぐって勉強しつつリンクしつつ書いてみました。


……とその前にですね、コード名入れるとそのコードを弾いてくれるという鍵盤アプリがあるみたいなので、
それをご紹介。


app-liv.jp
iPhone‎「ピアノ - ぴあの 鍵盤 リアル 曲 げーむ」をApp Storeで
Androidピアノ - ぴあの 鍵盤 リアル 曲 げーむ - Google Play のアプリ


Android版を使ってみましたが、右側にある、三つ音符♪が重なってる和音マークを押すと、右端にコードの頭文字が並びます。
C7ならここでまずCを選び、その後左の列からC7を選べばその音が鳴ります。上下にスクロールするとめっちゃいっぱいコードが登録されてます。

※いくつか同じ名前のコードがあるのは、ドミソの和音をソドミで弾いたりミソドで弾いたりしてるから(=コードの転回)。


インストールしなくても、サイトで鳴らしてくれるところもありました。
こちらはギターの音で鳴らせます。
鍵盤を見たいときは↑のアプリか、このサイト内にある「ピアノコード野郎」でもよさそう。
chord.jokersounds.com




と、アプリやサイトで音は鳴らせるしもういいんじゃね?という気がしてきましたが、、(^_^;)
呪文を呪文でなく読み解くのに必要な情報を一応、以下書き出してみました。
途中からは本気で分からなくて調べながら書きました。w


(今日誕生日イベントやってた高木さんとか、去年12月の佳林ちゃんとか作曲を始めてるということですが*1、お2人もこういうの見て勉強したりわけわかんねー!ってなったりしてるのかなと思うと、とても良い)

Juice=Juice 高木紗友希ちゃんと宮本佳林ちゃん


① 先頭の文字は音階の最初の音、コードのベース音

それぞれのコード名(略称)の先頭のアルファベット、例えばC7ならCは、「ドレミファソラシド~」の音階の最初の音。この時、普段ドレミファソラシドだと思ってるあのピアノの白鍵のドはこの場合「C」で、ラが「A」。つまりラから順番に、ラシドレミファソにそれぞれABCDEFGが割り振られている(日本語だとこれがイロハニホヘト)。

f:id:baka551:20180412222532p:plain

A♭はラのフラット、ラの左側の黒鍵(半音低い)。A♯なら右側の半音高い黒鍵。
つまり、A♯とB♭は同じ音を指します。

f:id:baka551:20180421193002p:plain


ちゃんとした説明はこちら
音の読み方かぞえ方 | ギタリストのためのコード理論講座



①’ へ長調とは?

英語で言うCメジャーは日本語で言うハ長調。C=ハ=いつものあの『ド』なので、このハ長調で言う『ドレミファソラシド』が、いつものあの『ドレミファソラシド』。
AがラになってそこからスタートするAマイナー(Am、イ短調)も、普段イメージする『ラシドレミファソラ』と同じ。ハ長調イ短調の基本の音階で黒鍵は使わない。 *2

f:id:baka551:20180421194323p:plain

(↑この時、ドレミの間のように黒鍵があるところは1音で、ミとファ、シとドの間みたいに黒鍵がないところは半音違う。隣り合う黒鍵と白鍵の差も半音。ということを踏まえて↓)


でも、他の長調短調は、どれもスタート位置が違い、ドとかラに相当する音も違う。普段ファだと思ってる音=Fからスタートする長調へ長調(=Fメジャー)。白鍵だけ押していくと「ミとファの間は半音」という決まりに反してしまうので、ドレミ=FGAの白鍵の後、普段シだと思ってる白鍵には行かずにその半音下、ラだと思ってる白鍵との間の黒鍵を押す。

f:id:baka551:20180412222555p:plain

その次、ファからソは1音なので、ファの黒鍵のすぐ右(つまり半音差)の白鍵はファ♯ということで、飛ばす。さらに右の白鍵Cがソにあたる。ラ、シはD、Eの白鍵。次のシとドの間はまた半音になるけど、うまい具合にEとFの間に白鍵はないので、そのままF。これでFメジャー、ヘ長調のドレミファソラシドが完了。

ちゃんとした説明はこちら
長調と短調 | ギタリストのためのコード理論講座
ハ長調?イ短調?なにそれ? - NAVER まとめ ※ラブマが出てきます。嬰ハ短調(C♯m)。

嬰ハ短調、ここだと「不気味で陰暗な感じ。一番暗い調といえる。」なんて書かれてます。
それぞれにある調(キー)の特性 〜【短調編】〜 | ワンズウィルミュージックスクール


② 基本の和音

コードの基本は「ド・ミ・ソ」の三和音。なので「C」とか「Cメジャー」とか言われたら、Cからスタートする「ド・ミ・ソ」の和音。
※Cメジャーは①'で書いたようにハ長調を表す場合と、ハ長調の基本の三和音を表す場合があります。今回は和音の話。

一方、短調ならラシドレミファソラの音階なので、三和音もラからスタートで、「ラ・ド・ミ」になる。(スタートのラがAの音なら「Aマイナー」、「Am」。)

鍵盤アプリとかで押してみるとがっつり長調だし短調なので面白いです。
ちゃんとした説明はこちら
コードの基礎(トライアド) | ギタリストのためのコード理論講座 ※「トライアド」「メイジャーコードとマイナーコード」のところ

③ ℃maj9(℃メジャーナインス)への道

Cmaj7とかCM7、C△7と書いてあったら、Cの三和音に7番目の音を足すということになります。Cから数えてド・ミ・ソ、つまり1・3・5番目の音で構成されてる基本の和音に、シ=7番目を足してCmaj7です。Cmaj9はさらに9番目の音、1オクターブ上のレも足すことになります。※

℃-uteの9枚目のアルバムのタイトル「℃maj9」はこれをもじったもので、5つの音からなる和音を5人グループにあてるのはすごくきれいなタイトルだなあと思ってました。メジャー9枚目のアルバムという意味でももちろん。

Cmaj9(℃maj9はいいアルバムだよ!)
Cmaj9(℃maj9はいいアルバムだよ!)

※ここで7や9の前に何もついていないC7、C9の場合、7の音が短7度と言って半音低いものになります。↑の7の白鍵ではなく、すぐ左の黒鍵を弾くことになります。9個目の音はC9だろうがCmaj9だろうが同じで、1・3・5・7・9を弾く中で、7番目が短か長(=メジャー、maj)かを表してます。
Cm7ならCマイナー(ハ短調)の基本のコード(C・E♭・Gの三和音)に、短7度(B♭)を足すということになります(星部さんのツイートの【C】とかに出てきます)

※星部さんのツイートの【Intro】しょっぱなに「D♭M7(9)」というのが出てきます。初学者の私、「D♭M9」と書いても上記の通り7番目の音も弾くはずなのになぜ7も9も書いた……?と思って調べてみたところ、9だけ足すんじゃなくて7も足してねということを明示するため、つまり誤解を避けるためにこういう書き方をするそうです。
もしこれが「D♭(9)」だったらD♭add9、D♭の三和音に9番目の音だけ足すということに。
星部さんのツイートでは(11)も出てきてますが(例えば【Inter】で早速出てくる「Fm9(11)」)、これもFマイナーの三和音に↑の通り短7と9を足して(= Fm9)、さらに11番目の音を足すということかと思います。


ちゃんとした説明はこちら
トライアドに7th、6thを加える。 | ギタリストのためのコード理論講座
間違えやすいコードネーム


④ サスフォー、オーグメント、フラットファイブ

Csus4*3は、ド・ミ・ソの三和音のミを、4番目の音=ファに変える和音です。ちょっと不思議ーな響きで、それがド・ミ・ソの基本の和音に戻ったときになんか達成感!みたいなのがあります。これが星部さんのツイートを見ると、愛のダイビングのサビラスト直前に来てます。(【C】の最後、A♭sus4 → A♭ )

オーグメント(+、+5、aug)は、5番目の音を半音上げる。
フラットファイブ(-5、♭5)は、5番目の音を半音下げる。
セブンスやナインスとこれらがセットになるときは、ナインス達の方が先に書かれるのでFm7(+5) 、D9(-5)といった表記に。
星部さんのツイートの【Inter】、【B】にそれぞれ出てきます。

ちゃんとした説明はこちら
sus系コード① sus4(サスフォー)/音楽理論講座


⑤オン・コード

分数コード、オン・コード(例:D♭/E♭、D♭ on E♭)は、分子(前)に書かれているのがコード名で、分母(後)に書かれているのがベース音(和音ではなく、一つの音)。普通、D♭と言われたらD♭から始まるドミソの三和音で、そのベース音はD♭です。でもオン・コード( 分数コード )では、ベース音にE♭を加えます(ベースなので一番低い音になるように加える)。

※分数コードでは分母もコード(つまり同時にコード2つ)という場合もあるようです。というか深掘りするといろんなパターンがあってややこしい。最初にアプリを紹介した時に書いた「転回」、あれはコードの一番下の音がドからソになったりミになったりしますが、その中でどの形のコードを指すか、というのをこの書き方で「Cmaj/G」とか「Cmaj on E」とする場合もあるらしい。これは元々コードにある音かどうかで判別できそうに思いますが、それにしても、分母(後ろ)がコードか単音かということについては最終的には実際のその曲の音を聴いて判断するしかないようです(^_^;)


オン・コードと絡めて
愛のダイビングにも関係してきそうな、コードのよくある流れの解説はこちら
コードトーンの変化 | ギタリストのためのコード理論講座
ギター講座(10) オンコード、分数コードについて | モリタギター教室
オンコード、分数コードって何?:お気軽DTM塾 - YouTube

ややこしい部分の話
分数コードとオンコードの違いは何ですか? - これ、私も明確に... - Yahoo!知恵袋



……と。

素人の説明なので途中「で、ここはどうなった?」ってとこが多々あったかと思います。。
あと間違ってるとこもあると思うのでツッコミ入れていただければ、間違った解釈が広まる前に修正できますので何卒!よろしくお願い致します!

そしてここまで説明したり紹介したりしておいて何なのですが、
コードの文字の意味が分かっても絶対音感(もしくは楽器)とたゆまぬ鍛錬がないとすぐに音がイメージできるわけじゃないじゃないですか。(ちゃぶ台返しか)
でもイメージできなくても、星部さんのツイートを見ながら曲聴くと「あ、ここでコード変わってるのか!」っていう、タイミングが分かるだけでもなんかうれしい。
なのでやっぱり、星部さんありがとうございます。


それでは、良い「愛のダイビング」ライフを!👍 *4


www.youtube.com

> 星部ショウ オフィシャルサイト
> Juice=Juice - YouTube

*1:お2人ともバースデーイベントだけの限定披露!なので私は聴けてません( ;∀;)

*2:マイナー(短調)は「Am7」のように頭文字の次に小文字のmが付きます。「C」「C7」のようにmがついてないのはメジャー(長調)です。

*3:suspended 4thの略。3番目の音を4番目につり上げる

*4:金澤朋子さんリスペクト表現w