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紺野さんは十割そばがお好き

はてダ「後藤さんの耳はうさぎ耳」から引っ越してきました

女の子のキャラと現実

ハロプロ全体

某別分野の有名サイトで「女の子の天然ボケ」が取り上げられていたので、つい色々考えてしまいました。人に愛されなければいけない立場の女の子は天然ボケを要求される、って話から。


人に愛されなければいけない立場ならたぶん男性でも天然ボケを要求されるんじゃないかと思いますが、一般に男性は「愛されるキャラでいてくれという要求」よりも「さっさとしっかりしてもらって役立つ人材になってくれという要求」の方が強くなると思うので、よほど役に立たない新入社員のうちでもなければ、天然ボケでないからどうこうという議論にはならないと……というかむしろ新入りでもボケてると本気で「しっかりしろ」と言われるんじゃないかと思います。

女性ももちろん役立つ人材にならなきゃいけないわけですけど、単純に比率の問題で「男性の求められる愛らしさ」より「女性の求められる愛らしさ」の方が大きいよという話です。で、許され甘く見られる立場もほしいのに「しっかり」ばっかり求められる男性は女性をズルいと思い、実はもっとガッツリ頑張りたいのに愛されキャラを求められる女性は寄り道を強制されてるようでうんざりする。つまり当人が求めるものと周りの要求が合っているかどうか。合っていなければストレスを感じる、と。


女性にも「愛らしさ」よりも「しっかりしてる」ことの方を求められる時はあります。わかりやすい例で言うと、親になった時だとか、何かの役職に就いた時だとか。そんな人ハロプロにも何人かいますね。でもそうでもなければ、若い女性で「しっかり」の方の比重がでかくなるってのはまずないです*1。むしろ、その人の立ち位置によっては死ぬまで可愛いキャラってのもあり得ます。


基本的には女性は愛されキャラを求められるもんです。……が、2000年ごろの後藤真希みたいに、14・5の女の子がかっこよさを求められすぎて「クールだセクシーだって言われるけど、子供なんだよ」って方向でストレスを感じる例もあります。可愛がられたいのにキレキャラがついちゃうとかね。男キャラを求められるって例もありますねそういえば。


どちらにしろ、テレビに映る人は男女問わず「キャラに忠実であれ」とよりたくさん要求される。それが本人の性格に合えばいいですが、本人の性格とキャラとの乖離が激しくなるとどんどんストレスを感じるようになります。極端な話でなんですが、例えば男性が「明日出し物で女装してくださいね♪」って言われたら、それは楽しむことも出来ると思うんですよ。一日だけなら。だけど毎日だったら耐えられますか?息抜きしたくなりませんか?ちょっとの息抜きじゃ足りない、って思いませんか?自分でいられる場所をもっと確保したい、もっとはっきり自分は男なんだって実感したい、そのためには多少の危ない橋ぐらい渡っても構わない……



ところで、素直な松浦さんはキャラを演じるのを10代でやめてしまいましたが、それは早すぎると世間の反発を食らう結果になりました。この選択はある視点で見れば正解だと思います。どんなに一生懸命に世間の要求に尽くしても、それで松浦さんがぶっ壊れた場合、誰かが松浦さんの人生に責任を取ってくれるわけじゃないからです。むしろ、ぶっ壊れた時の反応は矢口さんの例を見ればよく分かる。責任を取ってくれないどころの話ではありません。こんなことを言ってる私も、矢口さんに対して「あの噂が真実だったら私はキレるぞ」なんて思っていたりするぐらいです。その一方で、松浦さんは早くにいきなり自分を出しすぎたとも思っています。


ぶっ壊れてもダメ、キャラから逸脱してもダメとなると、長持ちさせるには周囲の求めるキャラと自分の内面をうまくすり合わせる作業が必要になります。少しずつ周囲の理解を求めるのと同時に、自分がキャラから離れすぎないように精神をメンテナンスしていく。メンテナンスが追いつかなくなって乖離が始まると、ストレスが溜まりやすくなり、悪循環で以下略。


メンテナンスが追いつかなくなる時ってのは、要求が多すぎる時とか、要求に対して見返りが少なすぎる・達成感が得られない時かなと思います。松浦さんのラジオって毎週毎週下ネタのオンパレードだったなぁ、そりゃあんなのやってたら老成もするわ*2 *3、とか。ダブルユーベリーズのコンサートってやるたびにベリーズのファンが増えていってたらしいね、ダブルユーの方はどういう気分だっただろうね、とか。自分の大事なユニットを取り上げられた挙句年下の子とばかり組まされて、頑張っても頑張っても自分への声援はどんどん減っていく、とか。10代やそこらの子が直面する状況じゃないわけですよ、普通なら。


で、それまで人気のない状態を体験してない子や、プライドの高い子、自分がショック受けてるんだってことを認められない子ほどそういう状況に耐え切れなくなる。耐え切れないそのストレスはどこに行くかといえば「こいつらがロリコンだからそうなるんであって、こっちが悪いわけじゃない」ってことになっちゃうんじゃないかな。自分が悪いんじゃない。自分に魅力がないわけじゃない!って。そういう風に考えるのが、一番「天然ボケ」や「愛されるキャラ」から離れる危険な行為なんですけどね。だけど状況が状況だから、そういう考え自体は止められたとしても結局、よほどうまくケアしなきゃトンネルからは抜け出せない。


それでも辻ちゃんはちゃんとキャラに忠実に頑張ってくれてたと思いますよ。責任感がどうとか責める論調も多かったですが、何言ってんだか。あれがみんなの望んだ辻希美じゃないですか。みんながはちゃめちゃ子供キャラでいてくれっていうから、辻ちゃんはそういう部分を残したまま成長してたんですよ。涙ぐましい努力じゃないですか。

成長を阻害する方向のキャラを求められるのは難しいですよ。仕事の方では成長しなきゃって気持ちがあるのに、人間としては子供から少女から抜け出しちゃダメだと思っちゃう。ASAYANなんかだと成長物語としてそっちのフォローができてたんだろうけど、今はひたすら少女を求める方向になってるからなー、相当大変そうだ。


ダブルユーベリーズでツアー回らせるなんて最悪手はそうそうないと思ってますが*4、年上と年下が組んで年下の人気が出るなんてのはよくある話で、それを止めるのもどうなのかと思う。ヲタや世間の要求についても同様、止めようたってそうそう止められるもんじゃない。だから、その後のケアをどうにかするしかないんですよ、たぶん、結局は。


昨今褒められまくってる吉澤さんは、昔、そういう仕事上の要求に対して4期で真っ先に擦り切れちゃったんじゃないかな。でも子供だった自分を脱ぎ捨てて、大人の態度で仕事もキャラもキッチリやり通すようになった。気持ちのケアのやり方も学習した。一度仕切りなおしたから今の吉澤さんがある。

で、それを助けてくれたのは2つ年上のサトタさんと4つ年上のアヤカさん。その二人も、あさみや保田さんやら色んな人に相談したりしながらここまで来てる。でも今の、巨大化して交流が限定的になってきているハロプロだと、いろいろと難しくなっちゃってるんだろうなと思う。せっかくのシャッフルもなー、セクシーオトナジャンとか交流のこの字もなさそうだったもんなー…。大人の方が人数多いって状況にしとけばもうちょい交流も生まれそうなもんなのに、下手打ったよなぁ。大人二人に子供一人だったら子供ももうちょい目立っただろうにねぇ。


結局愚痴になっちゃった。うーん。いや、要するに、キャラを求められてもちゃんと素直に仕事に向かっていけるように、自分でもちゃんとケアできるようになってほしいし、周りにいい人がたくさんいてほしい、ということです。強くなってほしいなあ。

*1:キャラで言えば。仕事自体はしっかりやらないとまずい。

*2:松浦さんって素直すぎるから、そもそも気持ちの変化に抵抗しようって気が薄いんだと思うけど

*3:だから、受け止めてくれるだろう、これぐらいなら許されるだろうなんて軽い気持ちで下ネタだのこれやってあれやってだのと言ってたらどうなるかってことは、ちょっと考えてみてほしい

*4:ファンの変化をリアルに目の当たりにすることになるから・グループ間に年齢や経験の断絶があるから・子供キャラとお姉さんキャラを同時に要求する行為だから・年上の方が人数少なくて立場が弱くなりそう