紺野さんは十割そばがお好き

はてダ「後藤さんの耳はうさぎ耳」から引っ越してきました

舞台 真田十勇士 〜ボクらが守りたかったもの〜 12/4 13:00

見てまいりました。以下【ネタバレ】です! そして本能のままな感じの感想ですw


まず当り障りのないところから。twitterでも書きましたが、真田十勇士の一面として、「ファンが見たいと思ってきたあの新垣里沙・この新垣里沙」というのもあるのではないかと。ファンの妄想が現実になった、といいますか。なのでそのへんでピコーンと来る方には見てほしいなーなんて思います。千秋楽は既に明日に迫ってますが、ニコニコ生放送の千秋楽放送は明日に間に合わずとも12月じゅうなら購入できるみたいです。

あとはですね……皆さん熱演というか、むしろ熱演は最低ラインで、「全員爆発してこい!」みたいなw、意味分かんないですけどそんな感じです。「観劇でこんなに疲れるとは…」が第一声だったのはそのためでした。w

いや、あれを毎公演毎公演やってるて、ガキさんもイケメンの皆さんもほんとすごいです…。4日は皆さんちょっと声が涸れ気味って話も聞いたんですが、そらそうだよなと思う爆演です。


そうだ、もしこれから千秋楽観に行く方、ニコ生見るよって方がいらっしゃったら一つだけ申し上げておきたいことが。公式サイト見ただけでもよく分かると思いますが、歴史上の真田幸村とか徳川家康とかは脳内から追い出しておいた方がいいです。むしろなんとなーくのその時代っぽさもよくよく追い出しておいた方がいいですw その方が話に入りやすくなるハズ。


余談ですが、たくさん来てたお花は、けっこうな割合が「ファンより」でしたね。お花はちっちゃくて大きいかわいいバルーンがついてるのとか、「こういうタイプのもあるんだな〜」と。ガキさんにもファンの方からいくつか。twitterでこそっとフォローしてる方からのお花もありました^^ 家康役の下村さんはさすが関係各所から届いてらっしゃるな〜なんて思ったりもしつつ。そうそう、下村さんといえば、この回は男性キャストの皆さんでアフタートークショーが付いてたんですが、「他のキャストの役をやるなら?」で冗談で「雪乃ちゃん」っておっしゃってましたねw ガキさんいないのにネタにしてくださってありがとうございますw


ちょっと踏み込んでネタバレしていきます。

冒頭、ガキさん演じる雪乃は「単なる村娘」として登場します。この「単なる村娘」の「た」を裏返らせながらみんなで繰り返すのが面白いんですがw、単なる村娘です。たとえ新しく十勇士に入ってきた人をいきなりぶん投げたりしててもなる村娘です。みんなのお世話をしてるので、着物の袖をくくって炊事…… のシーンはないんですが、みんなにご飯持って行って空になった桶としゃもじを持って駆けてったり、その桶としゃもじを持って構えたりというガキさんにぴったり(←)なシーンもありますw。ここらへんの、抑え気味のかわいい声で演じる村娘雪乃はほんと可愛かったです。(というか、この時の発声がすごくいい感じで、ガキさんの演技イイネイイネと思いながら見てました。)佐助くんとのじゃれあい(?)とかとか。

まあ、雪乃さん的には「かわいい女になどなりとうもございません!」なわけですけどね。そういえば、後から入ってきた得体のしれないメンバー才蔵くんに危険を感じ取る、というシーンもありました。才蔵さん(と半蔵さん)はいかにもできるって雰囲気が出てていいなと思いました。あとどんどん話がズレますが、六郎さんがかっこかわいかったです。いいなーガキさんにあんな風に切なく名前呼ばれたい(話がズレすぎ)。いや、六郎さんの最後のシーンはほんと印象的だったし、台詞の言い方も好きでした。単なる好みなのかどうなのかは、私の観劇経験が浅すぎてなんとも言えないですが(^_^;)。

あとすっごい良かったのはそのしゃもじ付近にあった鳩料理事件w 雪乃の鳩の捕まえ方解説部分がかっこ面白すぎて噴きましたさすがガキさんw しかもオチが酷い。あれは泣く。でもガキさんっぽい。←


どんどんネタばれします。


雪乃と鎌之助の村のシーン。必死に駆けつけてなんとか助けようと戦う雪乃が悲痛でドキドキしました。といってもこれ以降、悲痛なとこだらけなんですが…。

幸村さんが半蔵の毒にやられて、なんとか助けようとする雪乃とか。幸村さんに大役があると言われてたのに「それが大役でございますか」なシーンとか(ここすごく好きでした)。で、のちにほんとの大役を仰せつかったときの、どうしても認めたくないって風に叫ぶ雪乃さんとか。この時の幸村を見つめる表情がすごくよかった。「雪乃の望みがある意味叶う」と言う佐助も(気持ちを知ってるだけに)切ない。直接的なことを言わない告白シーンも切ない。ああそうだ、徳川に捕まった時、仲間をあっさり餌にする敵たちにやめろやめろって叫び怯える雪乃さんも。ここは直接雪乃自身が脅されるくだりも含めていろんな叫び方があって、ガキさん凄い、と思わされました。このシーンは直前の「うちは頭おかしいのが多いから」のあたりの流れから、何かの暗喩かな、とも思ったり。しかしあの3人組はほんと気持ち悪かったです。それが良かったという意味で。


で最大のネタバレをしますけど、


最後の女幸村シーンは、「なんちゅうむちゃくちゃな設定だよ!」って思いながら見てたのに、良かったです。素晴らしかったとまではまだ思いませんでした。でもガキさんすげえと思いました、あの入れ替わりをやり切るとはって。徳川に挑むシーンでバカにされますけど、それも分かる。でも、最後に「ついてまいれ!」ってシーンがかっこいいんですよ。最後があのシーンで終わるんだからガキさんがダメではどうにもなりません。あれを任されたこととガキさんがやりきったことにじーんときました。


観劇から一週間たった今思うのは、なんか、中毒になる舞台だなぁ、と。一度見終わった後は「もう疲れた…1回は見たかったし見てよかったけど、2回3回は…」みたいなお腹いっぱいな感じだったんですが、後から思い出してるとじわじわ来ます。やばいもっかい見たい。とても東京までは観に行けないですが。(涙)


ちょっと気になったのは話の筋。「ええええそんなむちゃくちゃな!」って思ったことが何度か。「いやいやそこに手間かけるより他に…!」って思ったことも何度か(これは演出か。いや演技か)。出演者さんたちがそこを必死に頑張って成立させるのを楽しむ舞台なんだろうか、でもそれにしてもちょっと無理が…^^;と思うこと何度か。w 楽しかったですけどw そして千秋楽には良くなってるかもしれませんが。実際、今日10日の感想で「テンポが良くなってる」って感想をお見かけして、そこが変われば印象がだいぶ違うかも、と思いました。双子のお二人のハモりぶりも磨きがかかってるそうで。殺陣は素人目ながらちょっと不慣れな感じがしてましたが、そこも良くなって行ってるみたいで。

あと、なんせ無骨な荒削りな舞台なので、大阪城の場面、声優さんたちの出演シーンは綺麗すぎて違和感がありました。でも、そこも千秋楽には馴染んでるのかもしれません。そもそも、戦場の男たち(女混じってますけど)の文字通り命を削る戦いと大阪城の危機感のなさとの対比というのも演出としてあると思うので、他のシーンへの違和感が解消されれば問題なく馴染むのかもしれないなー、と。


以上、ネタバレ感想でした。

明日の千秋楽ニコ生のチケットはもう買ってあります。楽しみです。


(後日追記。千秋楽をニコ生の放送で見てみたところ、声優さんシーンの違和感はなくなってる感じがしました。あと、殺陣が良くなってた気がします!「この人、強い…のか?」という違和感もだいぶなくなってました。後で聞いたら、本番始まってからも毎日殺陣の練習を欠かさなかったそうで。演技面でも、経験者数人がなんとか支えてる感があったのが、差がだいぶ埋まってた気がします。ただそのぶん、(殺陣はど素人ですが、演技に関しては)追われる側のガキさんの最後のシーンは難易度が上がってたのかなあと。ここに関しては、4日に比べて千秋楽のほうが良かったと言い切れない感がありました。もちろん全体が良くなってのこれですから、舞台全体が良くなってるということかな^^ と思ってます。)

(あと、カーテンコールですっ転ぶガキさん(ノ∀`)w さっきのかっこいい人はどこに行ったのw や、大事なかったみたいでよかったです。カーテンコールといえばみなさん最後晴れ晴れとしたいい表情されてましたねぇ、ガキさん含め。ほんといい環境だったんだろうなあと。そして泣いちゃう主演稲葉くん+予想外の小介先生にも「いい雰囲気だなあ」と感じました。ガキさんも母ガキさん化してるしw あったかいなあと。)