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はてダ「後藤さんの耳はうさぎ耳」から引っ越してきました

ダンス・オブ・ヴァンパイア 梅田芸術劇場 2012/1/9 13:30開演

>> 帝国劇場『ダンス オブ ヴァンパイア』

>> ミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」 | 梅田芸術劇場

>> ダンス オブ ヴァンパイア 公式ブログ


アルフレートは浦井健治さん。ヴァンパイア・ダンサーは森山開次さん。サラは我らが高橋愛、の回を観てまいりました。

元々たぶんミュージカルは好きな性質なので単純に楽しみで、もし余裕があれば他の組み合わせの回も(知念さんも含め)観てみたかったんですけど、もちろん私にそんな余裕などあるはずもなく(^_^;)。

既に千秋楽を迎えている舞台ですが、再々々演?があるかもしれないので、念のため……


っ『ネタばれしてます』


そして、長いですw 自分用備忘録も兼ねてるのでお許し下さい(^_^;)




冒頭のあらすじは公式サイト>STORYに。

舞台はトランシルヴァニアということで、トルコだったりオーストリアだったりハンガリーだったりルーマニアだったりドイツの影響も強かったり…なあたり。


最初のガーリックの歌の中盤あたりで、立て続けに男性3人がソロで歌った時の3人目の方があったかい歌声だなーと聞き惚れました。

みんなでガーリックの歌を合唱するほど、なぜかみんながにんにくを愛し家中ににんにくをぶらさげてみんなでにんにくの首飾りをかけてる村人たち。おいしいし体にもいいし……っていうんだけど怪しい。ここが目的の地(=ヴァンパイアがいる)に違いない!な教授とアルフレート。みんなで否定してるのにポロッとあっさり認めちゃうKYな村人がいたり、無理やりごまかす周囲が面白かったりw


そうこうしながら「最高級のスイートルームです」と言って通される部屋にゴミが残ってたりカーペットがひっくり返ってたりそもそもどう見てもスイートでなかったり。それでも最高級と言い続ける宿屋のおやじシャガールさん。w その前に、部屋からサラの歌声が聞こえてるのに否定するシーンも。つまり部屋の説明中、サラはずーっとお風呂に入ってるわけで、ちゃんと認めて先に追い出しておけばこの後の悲劇(?)は防げたんですけど(笑)。

で、「最高級の浴室!」と紹介しようとしたら入浴中のサラがいて慌てて閉める親父さん。w サラはびっくりしてお気に入りの大きいスポンジを投げてしまい、スポンジを放ったまま慌ててタオルを巻きつけて部屋に戻る。後ほど、サラはそのスポンジをわざわざ取りに戻ってくる。たしかその時スポンジはアルフレートが持ってて、サラはアルフレートを睨みながらスポンジを奪い取って逃げていく。

事前にはお風呂シーンがどうとか記事に書かれてましたけど、実際見てみたらその辺はどうでもよくてw、すごくテンポよく笑わせてくれて楽しいシーンでした。それと、わざわざその格好でスポンジ取りに戻って来るサラって……と思ったシーンでもあったり。(ノ∀`)


部屋に戻って髪をとかしたりしてるサラの隣で、シャガールが娘を心配する歌をうたう。「可愛く育ってくれてうれしいけど、みんな娘を狙ってる、きっと脳みその中は俺と一緒だ、騙されるぐらいなら閉じ込めて世間知らずの方がいい」みたいな感じ。その歌に合わせて、サラの部屋からお風呂に続くドアに釘を打ち付けて通れなくしてしまう。槌に合わせて跳ねるサラがお人形ぽくて可愛く、このシャガールの歌とも合致してる感じ。サラは言われたとおりに寝ようとしてるのに、シャガールの槌の音のせいで起こされちゃったりして、「フラグ立ってるなあ…」と思いつつも軽快で楽しかったです。

しかも、ここでお風呂へのドアを閉じちゃったもんだから、サラはお風呂に行こうとしたら外を回ってアルフレートと教授の部屋を通してもらうしかなくなっちゃったんですよね。それがなくても結局…という気はしますけど。これまた見事な墓穴掘りです、パパ(ノ∀`)。



で、たしかその時のことを思い出しながら、アルフレートを可愛い人だったとサラが歌い、アルフレートとのドアを隔てたデュエットにつながっていくシーン。そんなシーンの横でたしかシャガールパパは女中マグダの部屋に夜這いをしかけてたはず。「頭の中は俺と同じ」ってそういうことだったのね。ほんとしょーがねーパパだ(ノ∀`)w

マグダがシャガールを撃退しようとしたりでドタバタしてたら、その物音で「すわヴァンパイアか!」って飛び出していく教授。…と、奥さんレベッカ。そして勘違いで奥さんに殴られてしまう教授(笑)


で、たしかそれで教授がいなくなってた間にお風呂に入ろうとして、ふと(?)向こうの部屋のサラが気になってしまうアルフレート。こっそりドアを覗き込んでるところに、後ろからサラが現れる。w

きわどい言葉で誘うサラ。「お願いがあるんだけど」「気持ちいいこと」「あなたのしたいことよ」と歌ってアルフレートを慌てさせておいて、結局「お風呂入らせて」というオチ。浦井アルフレートの慌てぶりがお見事でした。w 愛ちゃんの誘い方も好きでしたねえ^^ サラが小さすぎると思う人は、こういうとこで見た目にもアルフレートよりお姉さんな感じが欲しいのかな?と。私はそこは気になりませんでしたが…というのは初見が愛ちゃんというのもありますし、サラって子供っぽさがあった方がむしろいい、って役なんじゃないかなあとも思うので。うーん、つくづく知念さんのサラも見てみたかった(^_^;)

気になったのはそれよりもアルフレートとのデュエットのとこで、何回かちょっと「音が外れたな(汗」という感じがしました。と言っても記者会見動画で聴いた歌から比べるとだいぶ芯のある歌声になってたと思います。2部途中からの低音での歌は比較的得意分野だと思うんですけど、1部の歌は愛ちゃんのあまりお好きでない感じの音域・歌い方だし、それに加えて緊張もあったのか、記者会見の時には探ってるなーって感じがしてたので、この時ちょっとほっとしました(^_^;)。

それと、「外れた」っていうより歌い方の癖が合ってないかなあという部分も多少あったかなーと。「ポップスの」「グループでの」歌い方の癖が、「声楽的な」「ソロ・デュエットもしくは合唱の」歌い方に合致せずに微妙に聞こえてしまった部分もあった気がします*1。あと、この後にあった伯爵とのデュエットだと、伯爵がちょっと変わった歌い方のかたなのか、ちょっとうまく合わせられてないところがあった気がします。この日は伯爵が不調だったとも聞いたので、その影響もあったかもしれません。

(あとはスロースターターのせいもあったのかな。アルフレートとの歌は1部でも2部でも何度も歌ってましたが、最初以外はほとんど不安に感じるところはなかったと思うので。)


いろいろ書きましたが、そういった部分以外はすごく気持ち良かったです。綺麗なハーモニー。二人の声が重なってじわじわ温度がしみだしてくるような。ここだったか忘れましたけど…二人で「見つけたい、きっと」(?)って歌うところ、すごく穏やかで好きでした。この歌はCDかDVDか、何かで繰り返し聴きたいです。出してほしいなー。愛ちゃんがファン以外に褒められてた部分として声質というのがわりと挙がってたみたいですが、ここはホントに綺麗だなと思いましたね。


コメディタッチだったお風呂シーンにヴァンパイア・クロロック伯爵登場。雰囲気がガラっと変わって、サラに自分の方に来るよう呼びかける歌。サラは歌う伯爵に引き込まれていく風……なんだけど、ちょっとここの変化は分かりにくかったかも? ただ、まだ出会い一回目だからそこまでのめりこんではないはずで、ここの力加減はわざとだったのかも、とも思ったり。

伯爵が去った後大騒ぎのアルフレート。サラはシャガールにまた部屋に連れ戻される。お風呂なんてもう入らないわ!って大声で言うんだけど、明らかにその場しのぎのための嘘なわけで。父に言っても無駄だと思ってるわけで。ほんとフラグ立ちまくりだなあ……と、楽しむ舞台だと分かっていてもちょっと辛くなりました。あ、ここらへんでお尻ペンペンがありましたね、確か(笑)。


翌朝?せむし男のクコールが宿屋に現れる。それまではシャガールたち3人でいい天気だって言って楽しそうにそれぞれの仕事をしてたのに、クコールが現れるとそそくさと女たちは逃げて、シャガールはうまく言って追い払おうとする。

結局「ロウソクを分けろ」ってクコールに言われたシャガールは宿屋の中に取りに行く羽目になり*2、その不在の間に窓から顔を出していたサラ(!)にクコールが、「ここに置くよ」という風に合図を送る。で、シャガールからロウソクを受け取るとすぐに去っていくクコール。

一部始終を見てた教授が「あの紳士は誰です?なぜ皆さん恐れるんです、恐れるのに何でもない風に言うんです」なんて風に聞くんだけど、やっぱり本当のことは言おうとしない村人たち。うーん。

クコールと大人たちがその場を去った後(というかその日の晩、みんなが寝静まった後かな)、部屋を抜け出してクコールの置いて行った包みを抱えるサラ*3。そこにアルフレートもやってきて、外にいるサラに気付かず「サラ、窓から顔を見せて」と歌いかける。サラは後ろから寄っていって「静かにして、パパに見つかっちゃう」。


ここから、会見で歌ってた歌。

「もっと自由に」と二人で →「君となら行ける、どんな国境も越せるよ」「おいで」とアルフレート →曲調が変わり、「森の舞踏会へ行く」とサラが歌う→「危ないよ」「じゃあ残れば」「狼が出るよ」「ここよりはましよ」

歌詞は適当ですが、こんな感じの歌。この歌ほんと好きです。(※ 記者会見動画44:30あたりからの歌唱披露でホントの歌詞は分かります(^_^;) このシーンの歌は47:40〜。)


と、そんな綺麗なデュエットの後に、「あのスポンジを取ってきて」と言ってアルフレートを追い払い、一人になってこっそり包みをあけるサラ。出てきたのは赤いブーツ。すっごく喜ぶサラ。すぐ自分の質素な靴を脱いで、ブーツを履いてみる。

この履いた時に何か魔法にかかったように見えました。初め、部屋を抜けだしたときにはまだこわごわ、という感じがあったのに、包みを抱え込むときにはもう既に少しテンション上がってて、そして……という感じで、ヴァンパイアの世界に惹かれていくサラの変化が分かりやすく表現されてたなーと。


ここだったかこの前だったか、他のダンサーさんが隠してくれてる間にダンス担当サラの方に入れ替わって、他のダンス担当の方と絡みながら柔らかい綺麗なダンスをするシーンがありました。本当に綺麗だったなあ。

歌役とダンス役とはみんな別のキャストがあてられてるのでこれはサラに限ったことではないんですけど、元々愛ちゃんはダンスをずっとやってきてる人なもんで、愛ちゃんに踊らせてほしいなーって意見もけっこうお見かけしましたね。「難しいかもしれないけど」とも。

あんな風に愛ちゃんが踊れるようになったら泣けるけど、今は大技云々を措いても硬めに踊る癖がついちゃってるし、今回歌がそうだったようにバレエもかなり再鍛錬が必要なんだろうなぁ、と。それに、2部の方のダンスは練習すればまだ行ける気がしたけどこっちは…と、素人なりにそんなことを思いました。考えすぎ?(^_^;)

……どうだろ、子供の頃に基礎を積んでる分、可能性はあると思うんですけどね。床にほとんど寝てるような姿勢から体幹をぐにゃっと曲げて体をひっくり返す?みたいなの*4 、ダンス担当の方は当たり前にやってらっしゃってその柔らかな動きに見とれたんですけど、あれ実際やるとなったら大変そうですよね。(;´Д`)


アルフレートが帰ってきた時にはもうサラはいなくなってたんだったか、それとももう一回歌うシーンがあったんだったか…(^_^;)。とにかく、サラがいなくなったと聞いて、サラを連れ戻すんだ!と父シャガールが走り出す。「あああ無理だよお父さん…」と思いながら見てたら、案の定、次の場面では噛み痕だらけの死体となって登場。

教授に「血を吸い尽くされたんだ」と宣告されたのにまだ認めないで狼にがぶりといかれたんだとか歌う村人たち。教授に「これはヴァンパイアだろう!」と問い詰められて逃げて行く。残った奥さんのレベッカはすっかり落ち込んでいる。教授は、「旦那さんは体を奪われたが、魂までは奪われていない。私の理論では…」と言い、シャガールがヴァンパイアとして蘇らないよう心臓に杭を打ち立てようとする。…けど、「何をするんだ!」と奥さんに猛反抗されて叶わない。

とりあえずあきらめ、部屋から出て行く二人。「あんたに杭を打ち込むなんて耐えられない」と泣き、「あたし一人になっちゃったね…」と、さびしい言葉を残して退場するレベッカ。切のうございました……。でも、これも現実から目を逸らして事態を悪化させる行動の一つ、なんですよね。


レベッカが去った後現れる、シャガールにつきまとわれてた女中マグダ。「あんなに鬱陶しかったのに今は」とシャガールを偲んでいたらシャガールがヴァンパイアとして起き上がってしまう。しかもかなりお調子者で、マグダに迫って噛んでしまったかと思うとものすごく落ち込み、自分がそうされてたように布で覆って証拠隠滅してそのテーブル?の下に隠れたりする(丸見え)。切ないレベッカの後にこんなシーンを持ってくるところが好きです。

もちろんそんな隠れ方でうまくいくわけもなく、杭を打ち直しにきた二人にマグダと入れ替わっていることがばれ、シャガールは見つかってしまうわけですが。ベジタリアンになるから許して!と泣きつくのには笑いました。(ノ∀`)でも、それを聞いたアルフレートの「そうだ、こいつに城へ案内させよう」はちょっとかっこよかった。

吹雪の中、森に怯えながら城に向かう二人。怯えるアルフレートがまたうるさいんですw さっきちょっとかっこよかったのにー(ノ∀`)w

2階の後ろの席だと客席を走る時は様子が分からなくなってしまってちょっとだけショボーン。でもあれ近くの席だったらすごく楽しそうだなー、と遠目に見ながら思いました。遠目って言ってもやっぱり舞台よりはちょっと近くになるのでうれしくもあり。なんだろ、舞台だけで演じてるより世界が広がる感じが好きでしたね。1階のお客さんも含めて舞台になっちゃってる感じというか。


教授とアルフレート、城に到着。門扉が自動的に開き、二人はその陰に隠れようとするものの伯爵に既に見つかっていて、いらっしゃいと歓迎されてしまう。

伯爵はまず教授を知っていますよと話しかけて、あなたとは分かり合えると知識を語り合う歌を歌う。でもすごーく演技がかってる。会話中に教授は「これは推定…13世紀の建造物」とか言うんだけど、言う時すごく緊張してる…という感じがすごく伝わって来ました。表情を見る双眼鏡も必要なく。あと、ここの会話に漂う薄ら寒い世間話感(これは主に伯爵)も好きでした。

そして息子ヘルベルトも紹介。息子は大人たちの会話の間アルフレートにぺとっとひっついててあやしいかおりw

城の中に案内され、「こんな遅くに申し訳ない」「いえいえ、夜型ですから…」なんて会話も。部屋に案内されて寝ころびながら、「ナメられてる」と教授。その前に、教授のいない間に「年寄りをあてにするな」「自分で動け、君の探しているものはすぐそばにある」「夢を奪われるな*5」というようなことを伯爵がアルフレートに伝える。浦井アルフレートはそれを純粋に好意的に解釈してたみたいだけど、そこからも「ナメられてる」の会話につながる。

夜、寝入ってる二人のベッドの天蓋の上に息子登場。息子が歌い、その天蓋からにゅーっとヴァンパイアが降りてくる。一人が着地すると、もう次から次へとボトボトっとヴァンパイアたちが。ここの登場の仕方、二人に「侵入」した感じがすごく好きでした。

そしてヴァンパイアたちのダンス。これはアルフレートの夢の中ってことなのかな。サラ役の方も出てきて、夢の中のアルフレートの努力にもかかわらずヴァンパイアに噛まれてしまい、アルフレートも…という感じ。でも、握りしめて寝てた十字架のおかげで、現実のアルフレートは助かった。漏れてくる朝の光に十字架が照らされてた。

部屋にクコールが朝ごはんを持ってきてくれるんですが、そのことに気付かないで「朝ごはんだ!小人さんが運んでくれたのかなぁ!」とか言っちゃう抜けすぎてるアルフレートw 拗ねるクコールが可愛かったですw

ご飯を食べて、伯爵たちの棺を探しに出る二人。回転する舞台装置の上でいろいろうろちょろしてる二人の下で、クコールが質素めの棺を背負って運んでます。途中棺が重くて潰されたりしてるのがまたしてもかわいい。(笑) このあたりのニアミス感も、二人のやってることを滑稽に見せる演出だったりするのかな。面白かったです。といっても、その質素な棺は明らかに伯爵や息子のものではないと分かるんですが。(笑)

いろいろ歩きまわって、とうとう立派な棺を見つける二人。そこに降りるのに最短距離で行こうとするけど失敗する教授(^_^;)と、無理ですよ!と怯えながらいろいろ探しまわって降りやすいところから降りるアルフレート。そして教授に助けろ言われて失敗して、しょうがないから一人でやれ!言われて無理ですよ!と叫ぶ怖がりアルフレート。声が大きいですw

怖がりながらも棺を開け、誰が入ってるか確かめろ!と言われてもくもくと煙がでてきてる棺を覗きこむアルフレート。「伯爵です!」「息子がいます!」って声をひっくり返しながら叫びますw そんな声で叫んだら伯爵も息子も起きてしまうやろーwww という素晴らしい怯えぶりでした(笑)。山崎アルフレートだったら全然違うことになってそうな予感w

で、さあ心臓に杭を打ち付けろ!1,2,3で打ち込むんだ!っていうんですけど、やっぱりできないアルフレート。ううむ、ダメっ子だ。(^_^;)


こことどっちが先か忘れちゃったんですが、クコールの運んでた棺から出てくるシャガールとマグダ。なんかもうどうしようもないなこの男(ノ∀`)なやり取りの後、「今昼間じゃん!」と気付いて棺の中に戻っていくシャガールマグダ。ヴァンパイアなりたてなのでまだ慣れてないです、ってことなのかなw しかも、棺の中で二人仲良く(?)歌ってたらクコールが帰ってきて、棺をしっかり閉めてひょいと持ち上げて棺ごと舞台袖に投げられてしまう(ノ∀`)。奥から棺の落ちた音と二人の悲鳴が聞こえてすごく笑えるシーンなんですが、あれは裏で脱出手品が進行してるんだろうなあ。楽しかったです(笑)。


巨大な図書室?にやってくる教授とアルフレート。すばらしい蔵書っぷりに夢の世界にinしてしまう教授。アルフレートがサラを探そうと言っても聞かない。

たしか、どこからかサラの歌声が聞こえてきたんだったかな。ひとりでサラを見つけるアルフレート。お風呂に入ってるサラに、「助けにきたよ、一緒に帰ろう!」と呼びかける。「サラは助けられたくないかも」ということは全く考えてなかったように見えました。

でも、サラは帰ろうと言われても帰らない。それどころか、「今夜伯爵と踊れるの!」と嬉しそう。迎えにきたアルフレートに対して、邪魔されるのが嫌だという以外の苛ついてるような感じもあったかなあ…という気がしました。実は少し迷いや罪悪感もあったのかも……いや、どうだろう、「どうして邪魔するの!?」としか思ってなかったんでしょうか。軽い魔法にかけられたか、むしろ自己催眠のような状態だったのかなって感じもしましたが……

そのあたりは演じ手の解釈次第だと思うんですが、高橋サラはどうだったのかなぁ。そんなことは考えずに観てたので、改めて考えてみるとどうだったのかわからないです(^_^;)。ああもっかい観たい(涙)。


「サラを見つけました。でも、助けられたくないそうです」と教授に報告するアルフレート。でも、落ち込んでるアルフレートを前にしてもまだまだ本本の教授。「本はいいぞ!すべての答えがここにある」と本の良さを語られて、「ここからどうやって探せばいいんです」と困りながらも仕方なく、でも導かれるように手にとったのは恋愛術の本。熟読していたらまたあの歌声(?)が。「サラ!?」と近寄っていくアルフレート。

しかしお風呂から出てきたのは下着姿の息子ヘルベルトw 慌てて逃げようとするもつかまり、恋愛術の本も「僕のために?」と誤解され危機に陥るアルフレート。息子は脚をチラチラさせて誘惑。w カンチョーとかされてたようなw あと、ほんとに噛まれそうになって本を犠牲にして逃げたり。

たしかアルフレートを助けてくれたのは教授。十字架か何かで撃退。で、息子は許してって言いながらまた脚をチラ見させてましたw 息子退場後、「女だけでは飽きたらず男まで」なんて言われてしまうアルフレートにまた笑わせられてしまったりw

その後、「あの論文は正しかったですよ!」とアルフレート。初めは他の研究者の名前を出してしまって、「あれは私の出した学説だ!それなのにあいつが盗みおって…」と教授に怒られる。でもめげず、「あれは正しかったんです!だってあいつは鏡に映らなかった!」。「…そうか!正しかったか!」と大喜びの教授。このシーンが後で活かされるわけですね。


このあたりで、探索中の二人と伯爵が出会ってシリアスな会話をするシーンがあってクライマックスへ…という流れだったと思うんですが詳しいところが思い出せません(汗)。

たぶんそれより前に、クロロック伯爵の悲しい記憶を歌うソロもありました。歌われる時代は15世紀だったり17世紀だったり。「愛しあっていたのに、頬に手を添えた瞬間彼女は崩れ落ちた」というような。息子役?のダンサーの方(たぶん森山開次さん)がこのシーンでソロで踊ってらっしゃいましたね。あ、それともあれは若かりし伯爵なのかな…(後日追記:クロロック伯爵の化身だそうです)。ヴァンパイアたち?の棺(たくさん)の横で一人で激しく踊られてて、孤独をすごく感じたというか、さらに伯爵の思い出を悲しくさせてた感じがしました。

比較的始めのあたりのアルフレートたちの台詞で「進んで吸血される人間の血の方がおいしいと言いますからね」みたいな台詞があったんだけど、伯爵が吸血を躊躇うのにはそんなわけもあったのか、というシーンでもありました。それと、決して「ヴァンパイアになったら楽しい生活が待ってる!」ってわけでも、「今楽しいんだからいいじゃん!」ってわけでもないんだとも思わせるシーン、だったと思います。

サラが伯爵の胸に飛び込んで、伯爵が噛みそうになってすんでのところで思いとどまるシーンも。これは舞踏会より前だったか舞踏会中だったか(^_^;) サラはすっかり伯爵に魅入られてる風でした。


ヴァンパイアたちが棺桶から出てきて、舞踏会の準備が始まる。みんなわりと色あせた感じで、華やかなヴァンパイアの世界!という感じはここでもなかった気がします。んで、舞踏会準備してる下っ端ヴァンパイアに後ろから忍び寄って叩いて入れ替わる教授とアルフレート。(笑)

舞踏会が始まり、息子にエスコートされて入ってくるサラ。真っ赤なドレス。(このドレスの下がもうちょっとボリューミーになって上がチェックになった感じでした。)

舞踏会冒頭でさっそく「今日は獲物が来てる」とか言われちゃう2人+サラ。舞踏会中、やっぱり息子に忍び寄られるアルフレートw 教授に「後ろ、後ろ!」ってサイン出されてるのに気づかない。もう変装の意味ないやないかと(ノ∀`)

サラも2人も、いろんな人と入れ替わり立ち替わり踊る。そんな中、サラはとうとう伯爵に噛まれてしまう。なのに、教授とアルフレートはそのことに気づかない。サラに呼びかけたり、「1、2、3で走るんだぞ!」って話し合ったりしてる。サラは聞いてるのか聞いてないのか、何の反応も返さない。

サラを連れて、1、2、3!で逃げ出すアルフレートと教授。1、2、3!でちゃんとアルフレートが動いた!←

逃げる途中、大きな鏡のある部屋に。鏡に映っているのは3人だけで、彼らが血の通った人間だということがヴァンパイアたちみんなにバレてしまう。「さあ、ディナーの時間だ……」。


燭台を十字にくっつけて逃げ出す三人。ヴァンパイアたちは一斉に苦しみ、なんとかその燭台を切り離そうとする。その間に3人は森の中を逃げて逃げて、追っかけてきたクコールが狼に襲われたりしたおかげでようやくヴァンパイアたちを振り切る(アルフレートは怖がってた狼にやられるどころか、逆に狼に助けられたということですね、これ)。

「もっと自由に」「君とならどこまでもゆける」穏やかな歌を歌う若人2人を見ながら、しょうがないなあと言うように肩をすくめ、雪の椅子に腰掛けてメモ書きを始める教授。

でも、歌いながら辛そうに顔を歪め、苦しそうに胸をかきむしるサラ。歌がだんだん低く太くなる。一度アルフレートに抱きしめられ、こちらを振り向くと、その口には牙が。

牙をむき出しにしながら穏やかなはずの歌を叩きつけるように歌うサラ。ぎらついた表情で歌い(ほとんど叫び)ながら、とうとうアルフレートの首筋に食らいつく。

首筋の血を触り、「なにこれ」なアルフレートに据わった表情で低く「血よ。舐めてみて」と囁くサラ。ここの声と、表情が静かに暗くてすごく良かったです。食らいつく前の歌や叫びの激しさも。

「理論の勝利だ!こいつを学会で発表するんだ、あいつら悔しがるぞ!」と大喜びの教授の後ろで、上になり下になりしながら衝動に身を任せる2人。滑稽だけど笑えない。このラストシーンもすごく好きでした。

そして3人がはけ、ヴァンパイアたちの歌唱とダンスが始まり、上から伯爵の舌出し写真が降りてきて、終幕。

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終演は17時頃でした。幕間*6が30分ほどなので、実質でも3時間の舞台。

振り返りながら感想書いていて思ったのは「この舞台って、どのシーンも何かしら大きなテーマに合わせたメッセージなり後のストーリーに続く前フリなりを含んでて、必要なシーンばかりなんだなあ」ということでした。

んが、最後の舌出しの必要性はよく分からなかったです(^_^;) 最後に大どんでん返しがあるならこの演出も分かるんですがうーん。どういうことだったんだろう? サラとアルフレートの結末は冒頭から見ればまあひっくり返ってるかもしれないですけど、ストーリーを追っていけば「こうなってしまうんだろうなあ」というそのままの流れなので、どんでん返し感は全くなかったんですよね。


音楽隊の感想もちょっとだけ。

オーボエのソロとか、別のところでホルンの掛け合い…だったかな。記憶が定かでないんですが(汗)、音がすっごく柔らかくて澄んでるなあ、と聞き惚れたりしてました。他にもいっぱい聞き惚れたところあったんですけど、私の記憶容量の問題によりこのあたりで…(ノ∀`)


そうそう、幕間には恒例らしいクコール劇場がありました。うちわで紙吹雪を掃除?しながら出てくるクコール。劇中では唸り声しか上げられないですが、クコール劇場では普通にしゃべります。

  • かわいい!って言われて「んなことないじゃろ」とか言う可愛いクコール(注:間近で見るとメイクがホラーだそうですw たしかに公式サイトでもホラーだ…
  • 今日のネタはお母さんからの手紙。「クコちゃんへ」で始まるw
  • 元気にしてますか。伯爵はやさしいですか。バカ息子にいじめられてませんか。といちいち笑いを取っていく。クコールキャワ!←


あと終幕後恒例の客席巻き込みダンスも。ちゃんと予習して行きました!……ちょっと間違いましたけど(ノ∀`)w

サイリウム色はガキさん色でした。(笑) 客電を消すとサイリウムが浮かび上がって、観客のみなさんから歓声が上がってました。

私の行った回じゃないですが、梅芸だと1月11日(愛ちゃん最終)1月12日(大千穐楽)のカーテンコールが上がってますね。あ、梅芸のカメラはちょっと遠い? (比較対象:帝国劇場12月23日版

あ、今見比べてみると帝国劇場での挨拶の方がだいぶ緊張してる感じがありますね。これもう初日から1ヶ月弱たってるんですけど、それでもこれだけ違うんですねえ。「梅田芸術劇場ならモーニング娘。で来たことあるからか、梅芸の方が調子良さそうだった」なんて話も納得かも。


そうそう、2部からのヴァンパイアたちのダンスで息子ヘルベルトと対の位置で踊ってたのはマグダなんでしょうか?っていうのがちょっと気になってました。全然関係ないヴァンパイアさんなのかな。みんな演技役とダンス役は違う人なので、どう確認すればいいかも分からず(^_^;)。(もしマグダだとしたら、彼女が息子と対の位置にいることに何か意味はあるのかな?とかちょっと考えてしまったのですよ。たぶん気にするポイントではない気がしますが(^_^;) )


そういえば、お母さんのレベッカもカーテンコールでは牙を生やしてましたね。ということは、あの一家はみんなヴァンパイアになっちゃったんですね。その前フリ?みたいなことをクコール劇場でやったこともあったみたいです。……しかし、レベッカが城に行った時って、3人で痴話喧嘩にならなかったんだろうか?とか思うとちょっと楽しい。カーテンコールではご夫婦ラブラブでしたね(笑)。


あ、もひとつ忘れてた。カーテンコールでの愛ちゃんの挨拶は、たしかアルフレートに噛み付いた後にやってたポーズ…だったかな、爪を思いっきり自分に向けて立てて雄叫び上げてるみたいなポーズでやってました。……なんて言ったらいいんだ! 何かこう、自分の中の野生が理性を食い破ろうとしてる系のシーンでよく見られる、「なんじゃこりゃー!」をワイルドにのけぞってやるようなポーズです(どんな説明だよ)。そんなワイルドポーズで自分に紙吹雪降らせるもんだから面白可愛かったです(これが言いたかった)w 

(あ、1月11日のカーテンコールで同じポーズやってる。これですこれ。でも9日はもっと力強くやってましたw)

あと、愛ちゃんってカーテンコールの時のお辞儀で後ろ足をものすんごい交差させて体を沈み込ませますよね。あれちょっと好きです。カーテンコール動画ではいつもやってるからなにか意味あるのかな?とか思ってたんですけど、知念さんは別にやってらっしゃらないので愛ちゃん的にやりたかっただけでしょうかね(笑)。

あとあと、影アナはアルフレートでしたね(いつもそうらしいです)。開演前は弱めなのに終演後はヴァンパイアモード。…でも最後に怯えた時の声も入れてきてた(ちょっと楽しそうに)w



以降、考えたこと。


サラは結局どんなことを考えていたのか。これは元々この舞台では分からないように作ってあるのかなあ?という気もしました。*7伯爵に惹かれていくのは分かるんだけど、それに理由もきっかけも特にあるわけじゃない。いやたぶん、何より自分の境遇にうんざりしていたのが大きな理由だったと思うんだけど。でも、それよりもアルフレートの行動のほうが分かりやすい。踏み込んでくるサラに驚くアルフレートとか……サラと伯爵でも、伯爵の方にこそ迷いが残る、という構図もあったような。

クロロック伯爵は、これまで何百年も生きて切ない思いを何度もしてきたという歌が作中に出てくる。「愛しあってたのに、頬に手を添えた瞬間彼女は崩れ落ちた」みたいなのがあったり。だから、サラを引きこんでしまうことに抵抗があって、初めにサラが飛び込んできた時には噛み付くのを思いとどまる描写がある。ここで「理性を」というような台詞もあって、だから、最後のシーンはヴァンパイアの勝利というわけではなく、最後の教授の台詞にもあるように「理論(理性)が勝るべきである」のに、感情(衝動)が勝ってしまったという流れなんだと思う。伯爵もまた理性をと思っていたり、あと、アルフレートに向けた言葉もナメているというよりは若人への、「自分たち」年寄りの思惑を超えて欲しいという期待だったのかな、と思ったり。教授も自分を止める目的では来ているものの、あくまで年寄りがこれまでに得た知識と経験で動くという意味では自分に近い存在とも言えるし。それに、教授の行動は理論理論と言いながらけっこう衝動的だったりもする。

そう思うと、サラはその「衝動」サイドの人間なんじゃないだろうかと、誘惑される役のように思えて実はアルフレートやクロロック伯爵ほかヴァンパイアを誘惑するサイドの役柄なんじゃないだろうか?という気もしました。騙されて噛まれたようで、実はアルフレート(や、ある意味では伯爵も)を自分の側に引きこんでしまう役。人間とヴァンパイアではなく理性と感情の対比で、敵サイドの“感情”を一番強く表す役。その分け方だと父のシャガールもそうですよね。


男性は理論的で衝動的、女性は感情的で理性的…なんて言葉も見たことがあるな、と連想して、ふと。男女で分けるのは(舞台の内容的にも)ともかくとして、http://www004.upp.so-net.ne.jp/kaysaka/draft/1e-kanjo.htm このページを読むと、感情的な人が理性的であり、そうでない人が衝動的であるのは当たり前のこと、ということなのかなと。“「感情があるからこそ、わたしたちは知性的になれるのである。感情によって知性が芽生えたのだということができる。」” また、感情を抑圧していた人(サラ)がある時突如衝動的な行動を取るのも納得かも。

そう考えるとつまり、感情を見下し衝動を恐れて抑える心こそが衝動の勝利を導いてしまった、というのはシャガールとサラのみでなく、教授や、この舞台全体に関わる話なのかな、とも。感情と理性というのではないけども、村人がヴァンパイアたちを恐れて城のことも言わないでいるのが事態を悪化させてる感があるのも結局同じことかもしれない。そんなヴァンパイアの専門家であり、現実を見ろ!と勇ましい教授も、実は感情と理性に於いては大きな間違いを犯してしまっている…というような。そして伯爵はそれを長い経験で知っていて、だから理論理論の教授をあしらって素直なアルフレートに期待するのかもしれないなあ、と。


余談ですが、サラのお風呂シーンの冒頭でいつも出てくるサラの歌。「はーあーあー」っておりてくるやつ。←表現が下手ですが^^; あれ、私はちょっと不気味な、セイレーン的な印象を持ったんですよ。で、「サラは誘惑される側なのになあ」と不思議に思ったんですけど。でもそれも、サラが初めから理性と対立する概念の側だったとしたら納得かなあと。



(…と、ここまで書いてから他の方の考察など読んでみたところ、わりとズレたことを書いてるような気も致しますが。w せっかくなのでこのまま出してみます。)


原作をWikipediaで調べてみたら、「シャガール」というのはあの一家の姓で、サラは「サラ・シャガール」、父は「ヨイン・シャガール」なんですねえ。

>> DVD:ロマン・ポランスキーの吸血鬼

*1:……って、むしろ、モーニング娘。に加入したばかりの頃の愛ちゃんは声楽で合唱な歌い方の人だったんですけどね(^_^;) 娘。ではその癖のために苦労してたのに、今度は逆なんだなあと。

*2:なんだかんだ言って結局言うことを聞くしかない、って感じがしました

*3:公式サイトや各種記事でよく使われてた写真はここの衣装でした。

*4:ちょっと違うかも。記憶が…表現が…汗

*5:これここで合ってたかな…

*6:クコール劇場含む

*7:演じてる愛ちゃんもそのようなことを言ってたりしますし、私は買わなかったんですが、パンフレットを読むと知念さんもサラの行動を理解してるというわけではないみたいで。/毎日新聞のインタビュー(←消えてます)では「サラはかごの鳥で、外に出たがっている。だから、自由と永遠の命を与えようと誘う伯爵を好きになってしまう。福井育ちで東京に憧れていた自分にも重なります」と言ってたので、「大雑把に外から捉えればこういう感じ。でもサラ自身はそれをよく分かってないし、劇中でもあまり語られないから観客の皆さんも分からないのでは」という捉え方なのかな。