紺野さんは十割そばがお好き

はてダ「後藤さんの耳はうさぎ耳」から引っ越してきました

年齢・経験・思考

3年ちょいハロプロを見てきて、気がついたというか、以前とはちょっと違う意見を持つようになったことがいくつかあります。

1.センスはけっこう年齢依存かもしれない

安倍後藤松浦のソロワークは本人の意見がかなり反映されていると思います。これって1年前ぐらいから始まったのかな?(あややの生演奏初導入コンはもうちょい前ですが)

曲やら詞やらは知識とか諸般の事情とかで書けないので(w、本人の意思を反映するといってもその場は限られてくるわけですが、そういえば最近「MCでダブルレインボウのジャケ写を気に入ってると言ったらブーイングが起きてあやや_| ̄|○に」という事件があったそうですね。これ聞いて、あ、もしかしてあややはジャケ写に意見できる立場にいるのかなーと。で、もしかすると後藤さんや安倍さんも、というかエルダ組はそうなのかなと思ってます。

んで、最近のジャケ写デザインを私の好みの順に並べると 安倍>後藤>松浦 です。それと、脱アイドル的なものも三者三様でやってましたけど、そのうまさの順も 安倍>後藤>松浦 かなと思ってます。


それって年齢(経験)依存なのかもしれないなというのが私の意見です。そもそも松浦さんって突っ走りすぎなところがあるし、後藤さんも自分のことを分かってもらうのが下手なとこが昔からありますが、それも年を経るにしたがって良くなってる気がするんですよね。安倍さんだって性格に欠点がないわけじゃないと思うけど、何かヘンなことを言っちゃってもうまく自分で笑いに持っていけるとか、その辺の技が年々うまくなっていってる気がするんです。


結果的に何がどう作用するかは分からないから、最後にソロワークで成功するのは安倍さんだとかそういうことが言いたいわけではないです。ただ、単純にやり方がうまいとか、世間やファンの反応が読めてると思うのが安倍さんなんです。もっと言えば、中澤さんが一番その辺読めてるなと思うわけです*1

センスそのものを芸術的に判断すれば、例えば後藤さんってメイクだの料理だのでめちゃめちゃセンスあるって言われてますし、それは当たってるんだろうと思うんですよ。でも、その世間への見せ方が上手くないと、ジャケ写や路線変更のトータルでの受け入れられ方は点が低く出ちゃうと思うんです。自分の意見も通しつつ、相手の気持ちも汲んでるんだよって風に受け取らせる技術というか。その辺が年齢(経験)依存じゃないかと思います。*2

そう考えると、ワンダメンには基本的に意見を出させない・出ても反映させないってのはある程度理に叶ってると思います。事務所の大人すら説得できないのに世間を説得できるのか、という話でもあります。そりゃやってみないと分からないけど、やってみるにはお金が必要なわけで。そりゃ事務所センスよりマシかもしれないけど、マシじゃないかもしれないわけです。そしてマシな方の確率が上がってくるのは大人になってから。と、3年見てて思いました。


なので、

  • 「ファンが聴いて・見て」脱アイドルの実力があると思う
  • それが世間に伝わる・伝えられるだけの力がつく

この二つの間には深く長い河があるということをファンがきちんと認識しておかないと、好きなメンバーをあれこれ盛り立てすぎることでせっかくの才能を潰してしまうことにもなりかねない。

というのが私の意見です。


2.しゃべりもけっこう年齢依存

「この子はしゃべれる」と思っていても、案外少人数でバラエティに出ると萎縮しちゃうという例がこの三年で何回かありました。それをあれこれ思い起こしてみると、年齢と経験は大きいんじゃないかと思います(それだけではないにしろ)。

バラエティで今面白くやれてるのって、好みの問題ではありますが、私基準だと中澤さん・矢口さん・里田さん・吉澤さん、あと少なめですが保田さん安倍さんもきっちりキャラどおりやれてるように思います。石川さんも慣れてきた感じがする。

一方で、「この子は絶対面白い」と思われていたのにも関わらずイマイチだったのが、ソロになりたての頃の中澤さんとか保田さんとか今の唯やんとか昔の石川さんとかみうなとかメロンとか。ガキさんもかな。辻加護も、ダブルユーになったばかりの頃に出たバラエティだとあまり面白くなかったです。でも超絶可愛かったですけどね(笑)

んが、年齢や経験がそんなでもないのにえらく上手くやれてるなーという小春(というか「月島きらり」)もいます。

じゃあ総合して結局何が影響してるのかなと考えたら、「ソロのTVバラエティと違う出演方法に慣れすぎてると却ってダメ」ってことかなと思います。例えば、分かってる人にいじられてナンボの石川さんや唯やんや保田さんやら……が苦戦したのもそりゃそうだろうと思うし、中澤さんは目上の人が多いバラエティでキレ芸を見せられずに苦戦してたし、あとメロンなんて4人(というかO型3人)でラジオで盛り上がるのが上手くなりすぎてるからそりゃTVソロは勝手が違うだろうなと思います。ベリーズも似た傾向がある気がする。

で、そこを打ち破るにはある程度の年齢と経験が必要かなと思います。つまり、やってることが歌やダンスからしゃべりに移行しただけで、問題点は上の「路線変更がうまくやれるか」ってのと同じことじゃないかと。だから娘。現メンから出すなら、変に形の決まった出演に慣れてなくて、かつ、年齢はそこそこいってるジュンジュンが一番いい。

たぶんですが、今おそらく℃-uteで最もバラエティ系に期待されてる梅さん、今バラエティにソロでは出ない方がいいんじゃないかなと思ってます。出てもいいけど、しばらくはたぶんうまくいかないと思う。むしろまいまいの方が周りも型にはめやすくてうまく料理してくれるんじゃないかって気がします。それに、度胸が据わってるのも少人数での出演に慣れてるのもまいまいの方でしょう。梅さんはまだ早いと思う。それに17歳付近って、見た目はすごくいいし中身も充実してくる頃だけど、その分あれこれ考えるようになって一番バラエティ向きじゃなくなる時期のようにも思います。


あ、でもトーク系じゃなくて芸人系に挑戦するなら梅さんがいいと思います(w パターンにはめてしまえば強いと思うので。

℃-uteはもしかしたらいいブレインがついてるのかもと思うことがあるので、もしかしたらうまくやっちゃうかもしれないですけどね。


3.ハロメンは案外ほんとにハロプロ的なものが好き

これは単純な話です(笑)。曲も振り付けも衣装でも、ファンがうだうだ文句言ってる割に本人たちは気に入ってたりするなぁと。かっこいい志向の子ももちろんいるけど、可愛い志向や面白い志向も周りが思う以上に多い印象があります。10代でも多少ダサいのなんて気にしてない子がけっこういる気がする。フリル好きやらピンク好きやらロマンチストってのもキャラ付けだけじゃなくほんとに多いと感じます。

でもこんなの、普通にフラットに見てればすぐに気付きますよね。気付かなかった昔の私が頭固かったんです。そもそも、普通の女の子ってのはギャルファッションに身を包みながら宮崎駿で泣き、かわいいクッションに抱きつきながらキャーキャー言うかと思えばドスの効いた声で後輩叱ってたりする、って感じで結局本人に聞いてみないと分からないもんで。美人なお姉さんのキティ好きとか珍しくもないし、もちろん、好きじゃない人も珍しくないし。


4.事務所のやること=ダメ みたいな構図はおかしい

事務所が間違ってることはそりゃああると思います。でも、ファンが言うことも間違ってます。一人で言ってる意見はもちろん、ファンの中で共通認識のようになってることでも間違ってたってことがけっこうあります。何が間違ってて何が正しいか、すぐには判断が付かないこともたくさんあります。上でだらだら書いたように、それに他のことでも、私も大量に勘違いしてきました。

ヲタなりたてだとか半分一般人みたいな浅い感じでファンをやってる人が事務所批判してるぐらいで済んでるなら、むしろ事務所が悪役になってくれた方がイメージ戦略的にうまくいくって考え方もできると思います。でも、「本当はハロプロはすごいんだ!」「アイドルだからって評価されないのはおかしい!」って日頃熱く語っておきながら、自分は情報をフラットに判断できないというのではちょっと情けなさすぎる。結局は自分の好きなものを評価してほしいだけであって、「本当にハロプロが凄い存在かどうか」なんてどうでもいいってことになっちゃうじゃないですか。まあ、皆本音はそうだったとしても(笑)、あんまりあからさまだとカッコ悪い。

これは事務所批判もだけど、ハロプロ内他ユニット・他メン批判とか、ハロプロ外アイドル批判とか、音楽業界批判でもそうです。自分を認めてくれないものは全て悪なのか?と。

自分が気に入らないものへのネガティブキャンペーンが好きな子たちへのネガティブキャンペーンに繋がってしまう可能性についても考えてみてほしいなと思います。


これはネガがどうこう、という話だけではなく。


上でさんざん書いてる「年齢と経験」ですが、要は、好みや思い込みだけで突っ走るのではなく、自分の状況や実力をフラットに判断し行動できるメンバーがどういう場面でも強いということになると思います。自分の推しメンにそうなってほしくないでしょうか。私はそうであってほしいです。そして慢心せず謙虚であってほしいです。腹の立つこともあるけど、自分だって知らない間に絶対人に迷惑かけてるんだという視点を忘れてほしくない。なんで認めてくれないの!じゃなくて、ひとに認めてもらえる方が稀有なことで有難いことなんだとわかってほしい。


そのためにはまず自分から、フラットに判断し行動できるようになりたいなと思ってます。

*1:でもソロになってすぐの頃はあんまり上手くなかったと思いますが、それはまだ4年目だったからじゃないかと思います。4年目って、単純に換算すれば今の2004年デビュー組(=ベリーズ美勇伝三好岡田)並なので

*2:そもそも路線変更の下手さは事務所センスに原因があるという考え方もある、というか私もそれはあると思ってます。ただ、事務所センスは不変の値として置いておくと、それ以外の部分で違いが出るのは本人のセンスかなと思います。